導入事例


セキュリティの観点からサーバーやストレージをNetAppに集約
増え続けるデータの整理にクォータ管理は必須

大和ライフネクストは、首都圏や近畿圏を中心にマンション総合管理事業やビル総合管理事業などを展開する企業だ。管理棟戸数は分譲マンションで118,023戸、賃貸マンションで10,778戸、その他、ビルや寮・社宅などの厚生施設などの管理も行っている。(※管理棟戸数は平成23年3月31日時点)

大和ライフネクスト株式会社


所在地:東京都港区赤坂5-1-33
設 立:1976年5月
資本金:5億1990万3千円
従業員数:3201名(首都圏2526人/近畿圏675人)※平成23年3月31日時点


課題

パフォーマンスやセキュリティ、事業継続の観点からNetAppのストレージを導入。ユーザーのデータ保存領域もNetAppのため、ユーザーにデータの整理を促す必要があった。

解決

NetAppに対応したクォータ管理ソフトであるNORTHERN STORAGE SUITEを導入。保存できる容量が制限できるため、ユーザー自身がデータを整理し、無駄なデータを保存しないようになった。


クライアントPCにデータを保存させない ストレージにクライアントPCのデータも一元管理


システムセンター
システムサービス課
課長・佐藤 啓 氏

 大和ライフネクストでは、多くの個人情報を取り扱う。そのためセキュリティに対する意識が高く、情報を一元管理するサーバーやストレージなどを集約している。社員が扱うデータもCtrix XenApp(旧メタフレーム)を利用し、ローカルにデータを保存させない運用を行っている。

 Citrix XenAppはストレージに保存しているプロファイルを読み込むことで、どのクライアントPCからも、そのユーザー環境で作業できるようにしている。データをクライアントPCに保存していないため、どのクライアントPCでもすぐに作業できるのだ。  異動などで地方の拠点にいっても、同一環境で作業できるためメリットは大きいが、社員数が増えるにつれてパフォーマンスの問題が生じてきた。

 「以前は、ファイルサーバーを利用していましたが、プロファイルの読み込みが一斉に起こる始業時などは数十分間、PCを使えないということもありました。これでは生産性が落ちてしまうため、高信頼・高速なストレージにリプレースしました」とシステムセンター・システムサービス課・課長の佐藤啓氏は語る。


事業継続の観点から遠隔地にもストレージを構築 3台のストレージの管理を行う


システムセンター
システムサービス課
植野 正博 氏

 さらに同社は、事業継続という視点から遠隔地にバックアップサイトを用意している。万が一の災害で本社のシステムに障害が発生した場合でも、バックアップサイトから即座にシステムが復旧できる。また、今後は本社のシステム障害に関わらず地方拠点でも業務が継続できるシステムを構築する予定である。  同社の場合、以前はテープでバックアップしていた。しかし、データ容量が多いため、数日かかってやっとフルバックアップできるという状況だったという。

 また、テープも遠隔地に保存していた。障害時にはそのテープを運搬し、リストアする作業が必要になる。つまり、障害が発生した場合、即座にデータを復旧することが困難で、しかも復旧できる最新のデータが数日前という状態だった。  「本社のストレージ2台と遠隔地のストレージ1台というD2D2Dの構成にしてからは、バックアップをとる速度も高速になり、障害が発生しても、前日のデータに戻せるようになりました。安心感は高まったと感じています」とシステムセンター・システムサービス課の植野正博氏は説明する。

 ストレージの導入でバックアップの課題を解決した同社。しかし、ストレージの運用という点では課題が残されている。ストレージの容量には限りがあるため、何らかの制限が必要だ。同社の場合、すべてのデータをストレージに保存しているため、その対策は不可避といえる。


データの整理を社員に促すために クォータ管理は欠かせない

 同社では、ストレージのクォータ管理を行うためNORTHERN STORAGE SUITE(以下NSS)の導入を決定した。  「NetAppの標準機能ではボリュームのクォータ管理しか対応していないため何らかのツールが必要でした。NSSについては、Quota Serverの時代から利用してきた経験もあり、“これならきちんと管理できる”と思いました」と佐藤氏は説明する。  同社にとってストレージのクォータ管理は必須だ。もし、管理しなければ、大容量のデータが保存され、ストレージはすぐにパンクしてしまう。かといって、保存されているデータが本当に必要かどうかなど、システムセンター側で判断することができない。データが本当に必要なのか、サイズは適切か、という意識付けを社員自身がしなければ、ストレージ管理はとてもできないのである。

 NSSを導入すれば、保存できる容量が制限されるため、ユーザー自身でデータを検証・整理できるようになる。もちろん、申請ベースで容量の拡張などにも対応しているが、ほとんどの場合、ユーザーのデータ整理で対処できているという。

ファイル整理を行う際の便利なツールとして ユーザーポータル機能などにも期待

 同社はNSSをさらに活用し、ユーザー自身のファイルの整理に活用できないかと模索している。なかでも、ユーザー自身がストレージの内容をビジュアルで確認できる「ユーザーポータル」に期待を寄せている。  「ユーザーは、自分が割り当てられている容量をどれだけ使っているのかが確認しにくいのですが、“ユーザーポータル”を利用すれば簡単に確認できそうです」(植野氏)とのことだ。

 同社はNSSを活用し、ユーザーにストレージを整理して使うという意識付けができるようになった。同社にとって、NSSは欠かせないツールであることは間違いない。さらに今後はレポート機能を使い、月次報告書を作成し、ストレージの無駄な使用を控える様、訴えていきたいと考えている。

システム構成図

大和ライフネクストではIBM System Storage N3400 (NetApp OEM) を3台導入し、ストレージのミラーリングとバックアップの構成を構築した。 このストレージの約半分をファイルサーバーとして利用しており、シンクライアント環境のユーザープロファイルや物件写真、報告書などのデータを保存している。NORTHERN STORAGE SUITEは主にクォータ設定に使用されており、ユーザー別のデータ容量制限を可能にしている。マンションやビルの管理においては物件の写真や報告書などのデータを扱う事が多い。データの整理をユーザーに促すことでデータ量の増大を防ぎ、ストレージの管理を最適化している。 今後はStorage Reporter機能を利用してファイルの重複状況や使用状況を把握する予定だ。




この導入事例のPDFをダウンロード